開業するにあたって結構悩むのはサロンの場所、すなわち「立地」ですよね。
こんにちは。管理人のsakaiです。
最初は自宅サロンで!という方は住む場所は変えられないので選ぶ必要のないですね。しかし、「自宅で良いや」と思ってもサロン経営する上ではサロンの立地については情報を入れておいた方が良いです。今後集客のことを考えるときに、サロンの立地によって対策も違ってきます。
自分のサロンの分析が出来ていないと、何をやっても自分のサロンに合わせた対策は立てられません。
「プライベートサロン」を開業する時の立地選びでは間違った順番で決めている場合が非常に多いと感じます。
立地の選び方には、大手サロンなのか、チェーン店なのか、個人サロンなのか、それぞれで考え方が違う事は覚えておいた方が良いです。
集客できる場所という考え方で良い立地を選ぶことは決して間違いではありません。資金源がしっかりある場合は、それでも構わないと思います。ただ、その出店方法は大手企業がやる方法です。
だから、私は「プライベートサロンを開業する時に考えたい立地を選ぶ手順」を経験を元にお伝えしたいと思います。
もくじ
サロンの立地を考える重要な手順は4ステップ
結論からお伝えします。
この順序で場所探しをすれば、間違いなく決まります。そして、後悔しない、失敗しない立地選びができるはずです。
①借りたい物件(テナント・マンション・アパート)の条件を設定する
私が、経験してきた中で伝えたい大切な部分はココです!
下の記事にも詳しく書きますが、とりあえず良い立地なら何でも良いから借りたい。これは絶対やめた方が良いです。
自分がやりたいサービス内容に合った「箱の中身」だけは絶対にブレてはいけません。
②自分の出店したいエリアを決める
初めて開業するのであれば、土地勘のあるところが良いと思います。住んでいるところでなくても良いです。ある程度、人の流れや客層の読めるところでないと失敗します。
もう一つ言うならば、新規開発が進んでいるところよりも居住者が安定しているエリアの方が開業当初は良いかもしれませんね。コロコロと人が入れ替わるエリアは新規集客に苦労します。
③借りたい物件を探す 条件が第一優先!
ここに来てやっと「物件」を探します。借りたい物件の「条件」と「家賃」の検討だと思いますが、優先すべきことは「条件」です。①で決めた条件(箱の中身)を守ることが一番探す上で重要です。
④借りたい物件の立地マイナス条件を埋められるか検討
「物件の条件も整っている」「立地の条件も整っている」は正直探すのが難しいはずです。
「借りたい物件の条件」は、ほぼ妥協してはいけません(私の経験上)。立地においてマイナスの部分を埋められるか最終検討します。
この手順で、ここまで煮詰めて検討した物件であれば私は問題ないと思います。
このサロンの選び方で、私の初めて開業したサロン(アパートの個室サロン)へお客様はご来店されていました。
現在では、お店も拡大してテナントも出せました。
そんなサロンの紹介も含めて、自宅サロンやプライベートサロンの立地について具体的に経験も含めてお話していきたいと思います。
こんな物件条件でもお客様は来ます
まずは、私がはじめてサロンを開業した時の立地はどうだったのかお話しします。
物件を決める際に、譲れない条件ってありますよね。
手順①借りたい物件(テナント・マンション・アパート)の条件を設定する
場所、家賃、駐車場ある?許可必要?など色々あると思います。
場所を決める前に必ず物件の条件を整理しておいた方が良いです。
私が開業する時に決めていた条件がコチラ
- 部屋が2部屋(2DKか2LDK)以上
- 角部屋
- 風呂トイレは別
- 家賃は6万円以下
- 駐車場が近くにあること
- 駐車場2代で1万円以下(土地相場:千葉県ちょっと田舎)
実際に借りた部屋の情報
- 2DKのアパート ➡︎ ◎
- 2回部分の角部屋 ➡︎ ◎
- 風呂トイレ別 ➡︎ ◎
- 家賃は6万4,000円 ➡︎ △
- 駐車場は歩いて5分以内の場所 ➡︎ ◯
- 駐車場代2台で15,000円 ➡︎ △
総合評価 = 70点
といった感じです。
実際に借りたアパートの写真です
施術スペースとして6畳がギリギリのラインかと思います。ベッドを置けば、収納のクローゼットもギリギリ開く状態です。
やはり、100点満点理想の場所を探すのは非常に難しいです。ただ、これは自分の中での最低条件として出したボダーラインです。
どんな立地であっても「この条件を満たさなければ契約しない」という条件は必ず設定した方が良いです。
条件を満たさなければ契約しない
もちろん立地そのものを検討することは重要です。
私が言いたいことは、場所が良くても実際に中が使いにくかったり不便だと意味がないということです。
「駅から近くて助かるわ〜」
とは言っても。
「部屋ボロボロじゃん」「えっっっ!ユニットバスのトイレ!」
これじゃ、もう一度来店したいと思う気持ちは薄れると思います。
それと、場所だけを意識して借りる物件の条件を曖昧にしたり、家賃や駐車場代を青天井にしてしまうと経営できなくなる可能性があります。
良い立地=お客様が必ず来る
これは、プライベートサロンがやったらほぼアウト!ブランド力のある大手が仕掛ける戦略です。賃貸のアパート、マンション、貸テナントは資金力があれば正直たくさんあります。
そこそこの立地=そこそこお客様が来る
プライベートサロンであれば、まずは「そこそこ」を目指しましょう!
今までの流れを踏まえて、プライベートサロンの開業で立地よりも条件を優先した方が良い理由を分かっていただけたでしょうか。
こんな立地条件でもお客様は来ます
ここからは、実際に立地を決めていく手順②と③です。
手順②自分の出店したいエリアを決める
手順③借りたい物件を探す
私が開業する時に決めた立地がコチラ
出店エリアは重要な情報なので一部公表します。
【千葉県の千葉駅から電車で30分以上離れている田舎エリア】
東京などの極端な人口密集エリアではないです。
そして、以下が物件を借りたアパートの立地
- 駅からは徒歩15分程度
- アパートなので看板はNG
- 駐車場もアパート敷地内は利用できません
- 駐車場までは徒歩5分以内
立地を決めるためにマイナスを埋める作業
理想とする立地にサロンを出すためには相応の資金が必要である。
それは当然なんですよね。
立地が良いから家賃が高いんですから!
私がサロンを出すときは、「立地条件を妥協してここにするか」という考え方ではなくて、「マイナス条件を埋めて敢えてここが良いよね」となるまで考えました。
まずは、一般的に良いとされる立地条件とは何か?自分なりに考えてみます。
- 看板が見えてサロンの場所がすぐ分かる
- 駅から近い
- 道順がわかりやすい
- 駐車場が近い
- サロン前の道路が広くて車が通りやすい
- 夜道が明るくて安全
立地条件ってやはり出店するエリアによって必要・不必要があります。
車で来店がほぼ無いエリアに出店すれば、駐車場や道幅は関係ないかもしれません。
閑静な住宅街に出店すれば、目立つ看板を出したりするのは難しいかもしれない。
立地を決めていくにあたってマイナス要素はできる限り削る
サロンの場所が分かりにくい
私がサロンをやっていて、初めはアパートの一室でやっていました。
正直に言うと「わかりにくかった」というのが事実!
はじめて開業したサロンの特徴はこんな感じです。
- ホームページはありました
- 駅からは歩いて10分以上
- アパートなのでアパート名までは掲載できない
- 看板はアパートなので出せません
- 駐車場もアパート敷地内は利用できません
この立地条件どう思いますか?
でも、店舗を拡大するまで売上は伸びました。
結論から言うと、わかりにくくてもお客様が迷わなければ大丈夫!
はじめから目立つような場所にサロンを出店できる方はほとんどいません。自宅サロンであっても、はじめから目立つ看板を設置して営業していくのは勇気がいります。電話での案内でもサロンにたどり着ければ問題ないです。
サロンの看板や目印がない
看板に関しては、アパートなど設置できない場合があるのどうする事もできません。
私のサロンでも看板は出していませんでした。
プライベートサロンでは通りがかりの人を積極的に集客するという事はあまり考えられません。ほとんどの方が事前に電話や予約サイトで連絡をくれるはずです。
看板があった方が良い例としては、通りに面していて人通り・車通りが多い場合は宣伝効果が高いと思います。それ以外の場合は、あまり気にする必要はないと思います。ブラックボードとかを出しているサロンもありますが、私は逆に不気味な感じがして嫌です。
サロンが駅から遠い
確かに駅近は魅力的です。ただし家賃が高いというのは言うまでもないです。
自分の出店したいエリアが車社会なのか徒歩社会なのかはしっかり分析した方が良いです。
ちなみに私の出店したエリアは断トツで車利用者が多い場所でした。そうなると駅から遠くても良いわけです。しかし徒歩で来店したい人は取りこぼしているのも間違いありません。
プラスに考えれば、私の出店エリアで車を所有している人は「金銭的に余裕がある」可能性が高くなります。若い世代をターゲットから外してあえて駅から離れた場所へ「車で来店したい人」にターゲットを絞った戦略にします。
サロンへの道が狭い
サロンへの道が狭いという事は、車で来店するお客様は凄く不便を感じるポイントです。
また、道が狭く薄暗い場所であれば女性のお客様も嫌がるポイントです。
賃料が安い物件に多いパターがコレです。
隠れ家感を重視するのは良いですが、私の見解ではあまりおすすめ出来ない立地条件です。なぜなら、このマイナスポイントを埋めるのは非常に難しいと考えるからです。
駐車場からサロンまでは遠い
悩まれる方が多いと思いますので率直に伝えます。
歩いて5分くらいなら問題ありません!私のサロンがそうでした。マンションの1室で考えても、敷地内の駐車場から部屋まで歩ったら5分以上かかる場合がほとんどです。近隣駐車場から10分以内なら許容範囲だと感じました。
はじめは「歩くの面倒じゃないかな?」と思っていましたが、3年間アパートで営業していてちゃんとリピーターも出来ました。
私たちがやった事は、新規のお客様は必ず駐車場までお迎えに行くという行動です。雨の日は一応傘も持って「車で待っていて下さい」と言ってお迎えに行きました。
これがマイナスを埋める工夫という事です。
ただし、駅から徒歩10分以上はほとんど歩ってくる人はいません!これも経験から分かった事です。
立地条件のマイナスを埋めて理想に近づける
皆さんが悩むのは、理想の立地条件があるからです。
ただ、プライベートサロンの場合は資金に限界があります。限られた資金の中で出来る事を考えなければいけません。
立地条件のマイナスを埋めるという作業は妥協するという事ではありません。この場合だったらどうするかを工夫出来るか考える事です。
私のサロンでの事例を上げたのは「このくらいだったらお客様の許容範囲ですよ」という目安を示したかったからです。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
私の経験を踏まえてお話をさせて頂きました。
サロンの場所選びはとても大きな仕事です。
プライベートサロン経営は低資金が基本だと思いますので、物件選びは慎重になって良いと思います。
その中で私が一番伝えたい事は「物件の条件第一優先」です。いくら良い立地でも使いにくいサロンは絶対にリピートしません。
皆さんが拘るべく部分は、良い立地ではなくサロンの中身です。自分が拘れる部屋を空間を是非見つけて下さい。
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