リラクゼーションセラピストとして私は22歳でセラピストへの道を歩み始めました。
そして27歳で現在経営しているサロンを開業して、今現在もそこでオーナー兼セラピストとして活動しております。
2023年現在で37歳なので、もう「15年間セラピスト」として働いているわけですか・・・
個人サロンのオーナーさんとコミュニケーションを取れるようにと思って立ち上げたブログではありますが、開業しようと思っている方へも参考になるブログになれば思っています。
そこで、今回は「リラクゼーションセラピストのやりがい」というテーマで私の経験をお話出来たら思い記事を書くことにしました。
正直、私のブログを見てくださっている方々は、やる気に満ち溢れている方がほとんどだと思っているのでこのブログの需要があるとは思っていません。
でもセラピスト人生に「もやもやした気持ち」や「不安」がある方もたくさんいると思うので、共感して頂いたりしながら何かのきっかけになればと思っております。
もくじ
やりがいを実感したのは「お客様からの一言」
私が27歳の時。50代の女性のお客様を担当する事になりました。
いつものカウンセリングをして施術をします。そして「私色々なところで施術を受けてるのよね。でも何かしっくり来なくて転々としてるのよ」
しかし、このようなお客様は会話が盛り上がりません。何か品定めをしているように感じる。無理に会話をするのは控えるようにしました。
会話がなく、黙々と施術をする空気感は正直好みません。コミュニケーションをとる方がお互いの緊張が解れてリラックスする事が大半です。
無事に施術は終わりました。無言のまま私の気になった部分やホームケアのアドバイスをします。仕上げの肩を叩いている時に、そのお客様は話し始めました。
「あなたの施術は優しいね」
「色々会話出来て楽しかったわ」
「あたな本当に施術するのが好きなのね」
・・・「あ、、、ありがとうございます」
拍子抜けではないですが、正直思いがけない言葉でリアクションに困りました。私は施術中、会話をする事を止めました。それは会話が弾まないから話さない方が良いかなと思ったからです。しかし、そのお客様から「色々会話出来て楽しかった」と言われたので頭の中で整理が追い付かなかったのは事実です。
満足して頂けたのであれば私としても良かったので素直に嬉しい気持ちでした。
後々になって言葉の意味を整理して行けばいくほど、私にとってはとても忘れられない言葉となりました。セラピストとしても「あなた、本当に施術することが好きなのね」という言葉はとてもありがたい。言葉としてお客様に「私、施術が好きなんです」と伝えるよりも感じ取って下さった事に私も感動しました。
手から伝わる言葉
お客様から頂いた「色々会話出来て楽しかったわ」という言葉もとても意味深ですが、私は少なからず理解できる部分もありました。
言葉と感覚はどちらが重要?
(個人のイメージですが)私は施術をしている時に、筋肉(コリ)に対して無意識ではありますが語りかけていることがほとんどです。「このくらいの強さはどう?」「このくらい伸ばすのはどう?」「どうしてそんなに緊張してるの?」など感覚的な部分はお客様から聞くよりも触った感触で判断した方が筋肉がほぐれることは体感としてあります。
強さの好みは人それぞれなので、いくら自信があっても強さ加減は聞いた方が良いのは間違いなし。それでもしっかり指圧した場合は「強すぎたら教えてください」など一言添えれば相手も気づいていると安心します。
気持ちを込めれば伝わります
私は、施術をしながら「感謝」の気持ちは忘れたことはありません。
何度もご来店される方でも、初めてご利用される方でも「感謝の気持ち」に違いはありません。
「ありがとうございます」と伝えながら施術すれば、当然優しく丁寧な施術になっていきます。施術者も人間です。リラックスして楽しく施術できれば、関節の動きも柔らかくなり優しい施術になると思っています。
逆に・・・
イライラしながら施術することはないと思いますが、不安や緊張など体が硬くなるような精神状態で施術を行えば、関節の動きも硬く、筋肉も硬く、血流も悪く冷たい手で施術を行うようになります。
これだけ長時間にわたり体に触れている仕事はないのです。だからこそ、タッチング1つひとつに思いを込めることはとでも重要だと感じます。
温かい手のぬくもり
それがお客様にも安心感を与え、信頼関係を築けるきっかけになるはずです。
お客様の気持ちを感じる努力と伝える努力
施術をするにあたって、お客様から出来るだけ多くの情報を得た方が良い。しかし、初対面でプライベートなことまで聞きすぎるのはNGですよね。
接客ではお客様が何を伝えたいかを感じる
「お客様が何を伝えたいのか」
「お客様の要望を引き出す会話術」
初めて来店されるお客様はもちろんのこと、初めて担当することのあるお客様も求めていることを全て理解することはできません。しかし、このセラピストという仕事をしている以上は「理解する努力」をセラピスト側がすることが大切なことだと感じます。
この記事でお話した私が担当したお客様は、お話をしなくても思いだけ伝わったという珍しい事例です。このようなお客様はほとんどと言ってよいほどいないでしょう。お客様もみんな話してくださる人とは限りません。話して貰いやすい環境やトークの内容かを見直す必要もあると思います。
コース内容・メニューの決定にしても、本当にお客様の疲れや悩みに合った施術内容なのかは確認してお客様とセラピストの意見がマッチした状態で施術を行っていくかで仕上がりの満足度は大きく変わると思います。
接客ではお客様に何を伝えたいのかを考える
「お客様に何を伝えたいか」
「お客様の信頼を得る会話術」
例えば「運動不足なので運動してください」「肩が凝っているので肩を回してください」などの誰にでも言っているようなアドバイスはお客様は聞き飽きていると思いませんか?そんな当たり前の事を伝えても「信頼」には結びつかないのです。
そんなアドバイスいつも言われてるから知っとるわい(怒)
「お客様の求めている事への返答」
ここでも「お客様の求めている事」が重要になってきます。セラピストがアフターで話さなければいけないことはお客様の要望へのセラピストの見解です。お医さんでもないので専門過ぎる内容で話す必要はありません。
「私はあなたの体を触った上でこう思います」と気にかけていますよというメッセージを伝えることが大事です。施術をしてココとココが疲れてましたね。3週間くらいが来店ペースですのでまた来てください。これでは会話も成立していないし、サロンの要望を伝えているにすぎません。会話をして要望を伺って、それに対するセラピストの考えを伝えるという一連のトークをするだけでお互いが興味を持ち、そこに信頼関係が生まれるのです。
リラクゼーションセラピストのやりがい【まとめ】
私個人のお客様から言われた一言「あたな本当に施術するのが好きなのね」。
これは偶然頂けた言葉かもしれませんが、私自身はそう思っていません。もちろん私の自己満足かもしれませんが、施術に対する考えや思い、接客に対する考えや思いはセラピストを始めた頃から変わらずに続けて来たことです。
「やりがい」とは積み重ねてきた年数も大事ですが、セラピストという職業にどういった思いで就いているかも大切なのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ずっとセラピストを続けていると、こんな感じは「ハードルを上げてきている」そう感じましたね。でもこういったお客様は珍しくありません。私はどちらかと言うと、絶対に満足させてあげるとやる気が出ます。